クラシックコンサートに普段着はOK?演奏家が演奏会別におすすめの服装をご紹介!

クラシックコンサートに普段着はOK?演奏家が演奏会別におすすめの服装をご紹介! 音楽雑学
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クラシック音楽はヨーロッパから流入してきたものなので、ひと昔前は格式が高い・上品なものといったイメージがありました。

今では以前よりもテレビ番組やアニメ音楽のオーケストラ演奏会で接する機会が多くなり、興味を持った方もいるのではないでしょうか?

知り合いに誘われたけどクラシックって初めてだから何を着て行ったらいいか分からない…

ライブとはマナーで服装や持ち物の違いってあるの?

この記事ではそんなコンサートに行く時の服装マナーをまとめて解説していきます!

クラシックコンサートに服装の決まりはない?!

クラシックコンサートと一口に言っても

大ホールでのオーケストラやオペラの演奏会
小ホールでの室内楽やピアノ演奏会
野外コンサートやミュージックフェスタ
ファミリー向けの演奏会やアマチュアの演奏会

と様々な種類があります。

それぞれ客層や演奏会場の雰囲気も異なりますが、明確な服装のルールが設定されているということはありません。

しかしながら演奏会のスタイルによって少しずつ服装のテイストの割合が変わってくるので、どんな演奏会にどんな服装の人が多いのかを見ていきましょう。

カジュアルな服装でもOKなクラシックコンサート、演奏会

ほとんどの演奏会は普段着で何の問題もなし!

コンサートホールというと背筋が伸びてしまうような格式張った印象を持ってしまいますが、その会場の雰囲気とは裏腹にほとんどの演奏会は普段着でOKです

映画館に行くような軽い気持ちで聴きに行ってみましょう。

ただしカジュアルな服装の割合は演奏会の値段・客層・場所・時間帯によって変化する傾向があります。

まずは値段と客層。

チケットの値段が安いほど、お客さんも一般の方が多いので「ちょっと行ってみようかな」と気軽な服装で出かける人がほとんどです。
席にもよりますが、無料~5000円くらいを目安にしていただくと良いかと思います。

春~夏に開かれることの多い野外コンサートやラ・フォル・ジュルネのようなフェスティバルはほとんどの方が気軽な服装で来ています。

ふらっと立ち寄れる演奏会なだけあって、歩く機会も多いので私自身スニーカーで毎年参加しています。

また昼間に開かれる演奏会も体感的に70%ほどの割合でカジュアルな服装です。

逆をいえば、夜のコンサートはかしこまった服装の方が多い印象です。

【カジュアル率】
超高→野外コンサートやミュージックフェスティバルのような演奏会
→子ども・ファミリー向けのオーケストラ、昼間・値段が安めのオーケストラ
→「第〇回定期演奏会」といった大ホールでのオーケストラ、小ホールでの室内楽
小ホールなどで開かれる弦楽カルテット、ピアノ、木管・金管アンサンブルなどの演奏会、特に有名でない曲の演奏会は比較的クラシック音楽を好んで聴いている人が多い印象です。

そのため雰囲気に合わせて綺麗な服装をしている人もいれば、反対に慣れているせいか普段通りの服で来る人も。

「迷ってきちゃった…!」
「どこまでのカジュアルなら大丈夫?」

という方に向けて次は具体的な服装を取り上げてみましょう!

【カジュアル】ジーンズコーデからおすすめファッションまで―クラシックコンサートー

ジーンズ・スニーカー・Tシャツ

クラシックコンサートに普段着はOK?演奏家が演奏会別におすすめの服装をご紹介!

 

ジーンズやスニーカーは仕事場などでNGにされることの多い代表的なファッション。

初めてのクラシックコンサートに行く方は少し勇気のあるファッションではないでしょうか?

結論から言うとジーンズやスニーカー、Tシャツでも問題ありません

人によって本当に様々なファッションで来るので、ちょっとした演奏会なら浮いてしまうことはほとんどないでしょう。

このような服装の学生や若者は会場でよく見かけますし、演奏者もリハーサル時はジーンズを普通に履いて演奏していますよ。

よく見かけるファッション

クラシックコンサートに普段着はOK?演奏家が演奏会別におすすめの服装をご紹介!

無難なモノクロやアースカラーのブラウスやロングスカートやパンツスタイルは日常ではもちろん、演奏会場でもよく見かけるコーディネートです。

リラックス出来る服装でゆったりと演奏を楽しめるのがメリットですね!

キレイめなら間違いなし!

ブラウスにハリのある素材のミモレ~ロング丈スカートや、キレイめのパンツスタイルを合わせるとホールの雰囲気にも合っておすすめです。

靴もできれば少しヒールのあるパンプスを履くと、より背筋も伸びて頭がシャキッとして演奏を楽しむことが出来そうですね。

男性の場合はスーツを着用する必要はありませんが、ジャケットがあると良いとどんな演奏会でも安心ですね。

フォーマルな服装で行くクラシックの演奏会

日本ではほとんどありませんが、中にはドレスコードを指定するホールや暗黙の了解で上品な服装が通例の演奏会があります。

ヨーロッパではドレスコードがマナーになっている場合があり、お正月にテレビで放送されるウィーンフィルの「ニューイヤーコンサート」ではドレスや着物、スーツを着たお客さんがいっぱい!

国内でもオペラや「ホールの〇周年記念公演」といった特別公演のオーケストラのS席(一番高い席)の場合はチケット購入の際にドレスコードでお越しくださいと注意書きがある場合があります。

ドレスコード指定があるときは大体1万円以上するチケットが多いです。

その際は高級レストラン結婚式に行くような服装をイメージすると分かりやすいかもしれません。

クラシックコンサートではクロークを活用しよう

ちなみに演奏会場には大きなホールの場合、受付に「クローク」と呼ばれる携帯品の預かり場所があります。

ここで手持ちの大きな荷物やコートなどを預けることが出来ます
ただし着替え場所は用意されていないため、あらかじめ着てくるかホール内のトイレなどで着替えましょう。

ドレスコードの記載がない場合でも特別感のある演奏会の場合、

男性はかっちりとしたスーツ、女性はキレイで上品なワンピースやジャケットにパンツスタイルなどを選ぶとより場の雰囲気に合うと思います。

【フォーマル】上品な服装の例―クラシックコンサートー

クラシックコンサートに普段着はOK?演奏家が演奏会別におすすめの服装をご紹介!

高級で特別な演奏会の場合は、画像のようなちょっとしたドレススタイルやサテン記事のスカートがおすすめです。
すぐに用意するのが難しい場合は入学式に出席するようなセットアップ通常のワンピースでも十分おしゃれになります。

男性はスーツや燕尾服にネクタイを付けると良いでしょう。

足元はスニーカーではなく、パンプスや少しヒールのある靴、男性は革靴を履くと上品になります。

ワンピースやちょっとしたドレスにストールなどを合わせるとさらに高級感が増します。

アクセサリーもあるとなお良いですね!

ファッションは洋服だけでなく、アクセサリーや髪型といった細かなところも気を配るとチグハグな印象を持たれません。

ここぞという豪華なコンサートにはぜひおしゃれしていくと演奏だけでなく雰囲気も楽しめるはずです。

クラシックコンサートで小さな子どもや中学・高校生の服装は?

子どもを演奏会に連れて行く機会は案外、突然訪れるものです。
「ママ友に誘われてファミリー向けコンサートに行くことになった」
「高校の友達の吹奏楽部演奏会に行くことになった」

結論からいうと、幼稚園児から高校生に至るまでどんな服装でもOKです。

0歳~幼稚園児(5歳頃まで)

0歳から参加可能なコンサートは時折見かけますが、そういった未就学児は親が服を選ぶでしょう。
もちろん普段家で着せているような赤ちゃん用、未就学児用の服でOKです。

特に年齢の記載がない通常のコンサートでは未就学児はNGの場合がありますが、0歳からOKのファミリーコンサートは「ベビーカーOK・授乳室あり」などサポートも充実しているので安心して参加可能なの点が嬉しいです!

小学生

小学生には入学式のようなあらたまった服装を想像するかもしれませんが、こちらも観客として参加する際は通常の普段着で行く場合がほとんどです。
ただし、あまりにラフで動きやすい服装はおすすめできません

低学年だと演奏中に普段と同じ服でリラックスしてしまい、じっとしていられない可能性もあります。
もし心配だな…と感じる方は、女の子ならワンピースやスカートにハイソックス、男の子はきちんとした素材の長ズボンやジャケットを用意するとよいですね。

中高生

中学生・高校生についても、クラシックの演奏会だからといって制服を着用する必要はありません
ただし見渡すと私服の方が多いですが、学校の制服で来る学生もちらほら見かけます。

少し話は変わりますが、以前有名な演奏家のサイン会で並んでいた学生が、制服の裏にサインをお願いしていたのは印象的でしたね。

普段の部活などの練習で「いつでも思い返せるように」という想いのほか、
きっと制服で来ることによって新たに引き締まった気持ちで演奏を集中して聴こうとも思えるのでしょう。
さらに演奏会場の洗練された雰囲気にぴったり合いますね

クラシックコンサートでは迷惑になるファッションや持ち物

実はクラシックコンサートでは着て行くと迷惑になる服装があります。

① シャカシャカしたポリエステルやナイロンの上着を着たままでいる
② 帽子をかぶっている
③ 香水をつけている
クラシックは一般的なPopsなどのライブとは異なり、大音量から小さな音までダイナミクスの幅が大きいもの。

動くたびにシャカシャカと音がする上着を着ていると、気が散って周りの人は音楽に集中出来ません。

ただしもちろん着てはいけないなんてことはありません。
演奏が始まる前には脱いで膝元に置いておきましょう。

帽子は後ろの人の視界を妨げ、演奏が見えにくくなってしまうので上着と同様に脱ぐようにしましょう。

そして意外と盲点なのが香水です。
香りの強い香水を付けている場合、通りすがりでふわっと香るときはステキなのですが、長時間側にいるとキツイもの。

過去の調査によると香水の匂いが好きである人が8%であるのに対し、苦手な人は23%にも上るそうです。
香水に関するアンケート調査 – 市場調査・マーケティングリサーチ会社のアスマーク (asmarq.co.jp)

特におしゃれしていくときは香水を付けたくなる気持ちも分かりますが、少し控えめにしておくとベターですね。

このように、迷惑になる服装と聞くと「やっぱりクラシックコンサートは敷居が高いのかな」と身構えてしまいますが、「映画館や電車内で隣の人がこうだったら嫌だな…」と思う一般的な服装と同様なので度が過ぎなければ大丈夫です。

まとめ

以上クラシックコンサートに行くときの服装をご紹介してきました!

カジュアルな服からお高めのフォーマルな場合まで取り上げましたがほとんどの場合はいつも日常で着ているようなどんな服装でもOK。

行ってみたら意外と普通で悩むことなかったな、と思えるはずです。

せっかく音楽そのものを正面から聴く機会!
服装マナーを守りながら楽しみましょう。

服装以外の演奏会におけるマナーについても知りたい方はこちらの記事をご覧くださいね。(準備中)

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