オーケストラの演奏会に出演する時、初めての方はどのような服を着ればよいのか悩んでしまいますよね。
黒のドレス・カラードレス・黒ブラウスに黒スカート・黒パンツ・カラーブラウス…
何度もオケで弾いていて慣れていても、初めての団体では規定があるのか分からずとまどうことも。
オーケストラでは服装に決まりがあるのか、どんな常識なのか、おすすめの服装など、
中学時代からオケで弾いてきたヴァイオリン奏者が私自身の衣装を交えながらご紹介していきます!
こちらの記事では女性演奏者の服装を紹介していくので、男性の方はこちらをぜひご参考にしてくださいね。
本番衣装の決まりはあるの?
結論から言うと、決まりがあるかどうかは団体によります。
例えばプロのオーケストラでは服装の規定が細かく定められていることが多いです。
「黒のブラウス、黒のパンツまたは膝丈以上のスカート、黒色のロングワンピース・黒い靴・肌色もしくは黒ストッキング」
などのルールがあります。
一方、市民オーケストラや1回限りの集められたオーケストラ、簡易的な小規模アンサンブルオーケストラでは少し緩くなります。
本番ごとに「今回はどうしようか?」とメンバーの中で相談して決めることも多い印象です。
学生さんは制服だったり、文化祭ではオーダーしたプリントTシャツを着ることもありますね。(イメージとしてはのだめカンタービレに出てくるSオケTシャツです!)
いずれにせよ、本番の服は団体からドラマの撮影衣装のように支給されるものではなく、ご自身で用意するものと考えておきましょう。
指定がない限り、仕事現場でもアマチュアオーケストラで演奏会費の支払いがあっても同様です。


団体ごとに服装が違うなら、毎回聞かないといけないってこと?
買うのにも日数がかかるし準備が…
安心してください!
演奏会の前には別日に必ずリハーサルと呼ばれる練習日があるはずです。
事前に書類やメールで案内がなければ、リハーサルで本番の服装についての通知があります。
そのため、初めての場所でも大丈夫です。
しかし一般的には黒い服装を本番衣装にすることがほとんど。
次はオーケストラ2大衣装である、黒の衣装とカラードレスを見ていきましょう。
「黒」の衣装
オーケストラの本番衣装といえば、黒の上下。
上品な黒い服装をしていれば、まず間違いありません。
男性は黒の蝶ネクタイに燕尾服やスーツを着用しますが、女性の場合は黒色を守っていればかなり自由。
具体的にはこちらの中から好きなものを着用することになります。
・黒のレーストップス、ブラウス
・黒のパンツ、ロングスカート(くるぶし以上の丈がおすすめ)
・黒いパンプス
・肌色、または黒ストッキング、黒のフットカバー
ドレス・ワンピース
「ドレス」とは日本ではフォーマルなワンピースという意味ですが、セレモニーやパーティーに着て行けるような服装をイメージすると分かりやすいでしょう。
素材やデザインの切り替えはあっても上下通して同色黒色が良いです。
生地はシルクやサテンが多く、シフォン、ポリエステル、レース、チュールなど様々な素材や刺繍が施されたものがあります。
ただしドレスは価格が高かったり家で洗濯出来なかったり、持ち運びなどの管理が大変なのが難点。
そこまで凝っていなくても、カジュアル過ぎないデザインのワンピースでも十分OKです。
どちらも丈は「舞台上での正装は膝丈以上」といわれますが、ほとんどの場合はくるぶし以上のロング丈を着用します。
実際に私のドレスやワンピースをご紹介!
ドレス
袖無しのドレス。薄い生地を重ねた華やかな素材で、切り替え部分にキラキラした石が付いています。
こちらのようなデザインのついた裾は難しいですが、シンプルな素材のドレスは買うお店で丈をカットで調節出来るのが良い点。
胸元が大きく開くのが気になる場合は、黒色のキャミソールを合わせるだけで解決です。
これぞザ・ドレスというものですね。他にもキャミソールタイプの肩紐のドレスも定番です。
ドレスは売られているのはノースリーブや半袖がほとんど。
袖があるものが欲しい!という場合は
このようなおしゃれな羽織りものを用意すると、抵抗のある人や長袖の規定があるときにも使えて便利ですよ!
合わせるとこんな感じになります。
ワンピース
こちらはワンピース!先ほどのドレスは1~5万円ほどが相場ですが、なんとこちらのワンピースは1480円でした笑
普通のプチプラ洋服店に売っているので、好きなブランドから豊富に選べていつでも買える点も魅力ですね。
洗濯機洗いが出来て便利。
連日本番がある!という日に使いまわせます。学生時代には毎日試験があったので重宝しました。
トップス・ブラウス
上の2つは私が実際によく着ている洋服です!
トップスの中でも、ブラウスと呼ばれる部類が多いですね。
左は総レースの裏地有りトップス、右は通常の綿素材のきれいめトップスで、袖がレースになっているものです。レースかシャツ、シアー素材の透け感のある上品なトップスなら間違いないでしょう。
詳しくはこちらの記事で「上下に分かれた本番衣装」を紹介しています。もっと詳しく知りたい方はご覧くださいね!
パンツ・スカート
女性は下半身はパンツ、スカートのどちらでも構いませんが、長めのものをチョイスしましょう。
パンツは立った状態でくるぶし程度以上。
スカートはカジュアルな演奏会でもひざが隠れる丈以上、通常はくるぶし丈以上が理想的です。
・キャラクターなどの個性的なデザイン
・他の色が入っているパンツやスカート
・タイトスカート
細かなルールとなりますが、実質暗黙の了解や常識となっているものを挙げてみました。
タイトスカートに関してはギリギリ許容範囲かもしれませんが、ほとんど見かけたことがないのでオーケストラでは避けると無難です。
素材については、パンツやスカート両方ともポリエステルなどのハリのある素材、シフォン素材などがよいでしょう。
ふわっとした風になびくようなシルエットや、足先が細く見えるストレートパンツやテーパードパンツが定番です。
もっと細かく知りたい方はトップス同様、こちらの記事でご紹介していますのでご覧ください!
それでは私の衣装やおすすめをご紹介します!
パンツ
演奏会用のパンツは紺色やグレーではなく真っ黒がベスト。黒であれば上品なレース、透け感のある素材でもOKです!
私の画像のパンツはしっかりした素材で、座ると若干くるぶしが出る丈です。
生地がデニムのようなごわごわしたパンツや自然風合いの素材はなるべく避け、テロテロした上品な素材、ビジネスシーンで目にするようなしっかりした見た目の生地がいいですね!
スカート
クリアな素材で、足元が華やかに見えるロングスカートです。
床につかない長さです。落ち着いて歩けるように、試着してスカートを選ぶようにすると良いですね。
ちなみにこちらも普通のプチプラショップで手に入れました笑
素材によっては高級感のあるものを見つけやすいのもポイントです。
足元・パンプス
演奏会の靴は、少しだけヒールのついたシンプルなパンプスが通例です。
ただしあまりにヒールやきついパンプスが苦手という方や、カジュアルな演奏会ではバレエシューズやかかと付きのおしゃれなパンプスでもよいでしょう。
最近は歩いた時の音が出にくい「サイレントシューズ」もあるので黒の靴を探してみるのもいいですね。
個人的におすすめなのは「社交ダンス用シューズ」。
ラテンダンスなど激しく踊る社交ダンスでは、ストラップが付いているため脱げたり足が痛くなったりしにくい工夫が施されています。
靴下
オーケストラの演奏会では肌色、または黒ストッキング、シンプルな黒のフットカバーを履きましょう。
ただし日本ではこの3種類から選ぶことがほとんどですが、海外では黒ストッキングのみ可という場合もあります。
男性は黒靴下に黒の革靴なので、女性も同様になじむようにという理由かもしれません。
もし所属先の団体にルールがあったらこのような細かな点もチェックして対応しましょう。
まとめ
女性の衣装は様々な色のドレスがあり、黒と指定されていてもたくさんの形の服装があって迷ってしまうもの。
でもそれだけ選択肢があって、衣装選びが出来るということです。
せっかくの華やかな演奏会や発表会、自分にぴったりの服装で挑みましょう!
男性用の本番衣装はこちらの記事をご覧くださいね。