演奏会の差し入れマナー&おすすめプレゼントと選び方まで大公開!

演奏会の差し入れマナー&おすすめプレゼントと選び方まで大公開! 音楽雑学
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知り合いに誘われたり、憧れの演奏家が出演したりする演奏会に行く時に、悩むのは差し入れではないでしょうか。

何を差し入れしたら喜んでもらえるの?

 

どのタイミングでどこに行けば渡せるのかな?
初めて演奏会に行く人はもちろん、慣れている人もプレゼント選びには迷ってしまうものです。

この記事ではヴァイオリニストの私が経験したお話も入れつつ、差し入れのマナーと選び方おすすめのプレゼントまで紹介していきます!

差し入れのマナー

演奏会の差し入れマナー&おすすめプレゼントと選び方まで大公開!

差し入れは「気持ち」。来てくれただけで嬉しい

・差し入れは必須ではない
・聴きに来てくれることが1番嬉しい
・海外からの大御所演奏家などの場合は「受け取り自体禁止」のコンサートもある

誘ってくれた場合、
「差し入れは持っていかないと失礼にあたるのではないか」
「持っていくのが礼儀なのかな?」
「招待券をもらった場合は?」

と身構えてしまいますが、決して必須というわけではありません

実体験では5人~10人に1人、2人が渡している感覚でしょうか。
オーケストラのソリストやリサイタル(1人がメインで演奏する演奏会)ではもう少し渡す人が多くなるかもしれませんね。

もちろん相手との関係性によるので、日ごろお世話になっている人が出演していたら渡せばより相手の印象に残るでしょう。
無料でチケットや招待券をもらった場合は「ありがとう」の意味を込めて何か小さなものでも渡すと喜ばれます。

しかし出演者からすると、来てくれるたけでとても嬉しいもの。
実体験に演奏後に会いに行くと「えー!来ないと思ってたのに来てくれたんですね!すごく嬉しいです!」
と話しているのを聞いたことがあります。

私自身も顔を見せに来てくれたことが何より嬉しいです
やはり演奏を聴いてもらうために演奏会はありますからね!

そして要注意なのが、受け取り拒否されることもある場合です。
海外からの演奏家の場合は、何かトラブルがあった場合を想定してプレゼント自体を受け取らないようにしているコンサートもあります。

すごい演奏家のコンサートに行ってみたい!という方は、行く前にホームページや問い合わせで事前にチェックすると安心ですね。

名前が分かるようにしておく

・受付に預けるなら「差出人」「出演者」の名前が分かるようにしておく
・付箋や軽いメッセージを用意しておくと安心

差し入れを渡す時、直接渡すか受付に預けるかの2択になります。
演奏会に向かうと受付があり、たいていは受付に差し入れを渡すと預かってもらえて演奏者の楽屋へ送り届けられます。

預ける場合忘れてはいけないことが「自分の名前(差出人)」と「相手の名前(出演者)」を分かるようにしておくことです。

楽屋には当然複数名いるので、プレゼントを発見しても名前が書いていないと誰からなのか分からず困ってしまうのです
また楽屋はオーケストラの場合、弦楽器や管楽器などと部屋が分かれているので誰宛てか分からないと、これもまた困ってしまいます。

受付で名前を聞かれて書くのでその場で分かるように確認をしておきましょう。

そして大切なのは、付箋や簡単なメッセージカードに自分の名前を書いて入れてプレゼントに入れておくことです。
休憩中にプレゼントが楽屋に運ばれますが、係員はただ正しい場所へ渡すのみ。
楽屋内で「自分への差し入れだ!」と分かるように、名前を書いておくとしっかり出演者の手に渡ります。

もし演奏後に会わないで帰るのならメッセージを添えておくともっと喜ばれますよ!

取っ手のある袋&お菓子なら個包装で

演奏者は楽器とバッグ、本番の衣装と荷物が多いものです。

加えて複数人から差し入れをもらうこともあるので、持ち帰りやすいように小さなプレゼントであっても取っ手のついた袋に入れてあげましょう
ちなみにビニールや紙の袋といった形状は特に決まりやマナーはないので、お好きなもので大丈夫です。

そして注意してほしいのがお菓子を差し入れに選ぶ場合です。
よくあるのが大きな缶に入っていて、

どうぞ皆さんで分けて召し上がってください!

とメモしてあるもの。
実は差し入れは演奏中に楽屋に置かれるので、演奏者が発見するのは演奏会終了後。

その頃は片付けや帰りの支度で、ホールも時間制限があるためバタバタと忙しいのです

なるべく個包装で、1人1人に渡せるような状態にしておくと良いと思います。


差し入れの値段はどれくらい?

演奏会の差し入れマナー&おすすめプレゼントと選び方まで大公開!

クラシック演奏会での差し入れの値段相場はおおむね1000円~3000円ほどと考えてよいでしょう。

しかし渡す相手や演奏会によってはもっと500円ほどと安い場合や、5000円ほどと奮発するのが礼儀となることもあります。
では値段とTPOに沿って見ていきましょう!

TPO① 500円~1000円

高校生や大学生、友達へのちょっとしたプレゼントには500円ほどの菓子折りやお花など、簡単な場合もあります。
ちなみに、私はなぜかうまい棒セットをもらったことがあります笑

これは友達だから許されるものではありますが、安くてもなるべく場に沿うようなものを選ぶと常識人だと思ってもらえるでしょう。

また「フレンドリーな関係ではないし予算がないけれども、渡すのが礼儀ではないか…」と考える人もいると思います。
差し入れが原因で演奏会に行くのを諦めるというのはもったいないもの。

百貨店やデパ地下には500円~800円で買えるきちんとした箱に入ったお菓子が多く売られています。
こちらをプレゼントするのもおすすめです!

TPO② 1000円~3000円

まず間違いがなく、プレゼントの選択肢の幅が広いのは1000円~3000円の価格帯です。
お菓子、花束、ギフトセットなども多く選ぶことが出来ます。

初めて演奏会に向かう方は、こちらの価格からぴったりなものをチョイスしましょう。

TPO③ 3000円~5000円

有名な演奏家や日頃お世話になっている方が出演するコンサート、リサイタル(1人がメインとなって開く演奏会)は5000円ほどの大きな差し入れをする場合もあります。

特にオーケストラのソリストとして演奏するとき・そしてリサイタルは、まさに自分が主役の晴れ舞台

大きな花束を演奏後の舞台上やロビーで渡している姿をよく目にします。

演奏者側もかなり準備をして臨むので、差し入れはとても嬉しいもの。
手にいっぱい抱えて帰ると「あの舞台に立ったんだなあ」と実感がわいて喜びも倍増するんです。

この場合は花束だと写真映えするので、花が好きな相手には喜ばれるかもしれません。

おすすめのプレゼント

演奏会の差し入れマナー&おすすめプレゼントと選び方まで大公開!

①お菓子

洋菓子(焼き菓子)

https://www.suzette-shop.jp/shop/c/cHENRI/

アンリ・シャルパンティエのお菓子(https://www.suzette-shop.jp/shop/c/cHENRI/)

 

迷ったらこれ!誰にでもおすすめ出来るのは、クッキーやマフィンといった洋菓子です。

洋菓子、特に焼き菓子が苦手な人はめったにいないので、相手の好みが分からない場合にチョイスすると間違いありません。
(ただしアレルギーを持っている方もいるので、ご注意を!)

種類も豊富で、百貨店やイオンなどのショッピングモールには常に様々なブランドが大量展示されているので選ぶのも楽しいですね。
500円ほどの安価なものからサイズが大きいもの、高級品まで幅広いので初めての方にもおすすめです。

駅前のお店やスーパーなどでもおしゃれな包装のお菓子は売っているので、当日になって
「しまった…差し入れ用意するのを忘れてた!」
なんてことになっても演奏会直前にすぐに用意することが出来ます。

ネットでも買えるおすすめは、有名なアンリ・シャルパンティエ公式オンラインショップ 【DEL’IMMO(デリーモ)】公式オンラインショップ
特にアンリ・シャルパンティエは翌日に届く商品もあって、価格帯別に500円~選べるのでとても便利なんです!

\それぞれこちらからご覧になれます/

チョコレート

チョコレート類も比較的万人受けして喜ばれるお菓子として親しまれていますね。

モロゾフゴディバのようなパッと見て「ブランドのいいやつだ!」と分かるお店も多いため、ステータスを気にする方や年上の先輩などにも安心して選ぶことが出来ると思います。

ただし夏は溶けてしまう可能性があるため、柔らかい形状のものには注意が必要です。

オンラインショップのおすすめは、こちらのune(ユヌ)。分厚いチョコをラングドシャで挟んだチョコサンドで食べ応え十分です!価格帯は少し高めの1500円以上です。

\定番チョコの差し入れ!/

お取り寄せスイーツ!cacaosicチョコサンド

和菓子

まんじゅう、お餅、大福、羊羹と多くの種類がある和菓子

カラフルで見た目が鮮やかなものも多いので、けっこう喜んでもらえます。

「クラシックの演奏会は、西洋音楽を愛する演奏者が出演するからやっぱり欧米の食べ物が好みなのでは…?」
と思いがちですが、経験上これは偏見です。
好みは人それぞれで、洋菓子が好きな人もいれば和菓子が好きな人もいます。

年配の演奏者は和菓子の方が口に合うという場合もあるので、好みを知っておくと選びやすいですね。

ネット通販のおすすめは鼓月オンラインストア えびとチーズの専門店 しまひで 。どちらも和と洋が合体した新感覚和菓子です。
和菓子は要冷蔵のものが多いため、なかなか持って行って演奏会終わりに渡すのは躊躇してしまいがちですが、これなら安心です。鼓月はせんべいでありながら、クッキーのような食感とクリームがマッチしていてけっこう大きいので満足感たっぷり!個人的に好きなので自宅用に何回も注文しています。
えびチーズは見た目がカラフルでおしゃれ!プレゼントにぴったりです。

\おしゃれな和菓子の詳細/

果物・ゼリー・プリン

ゼリーやプリンはつるっとのど越しが良いので、差し入れに人気です。
果物も八百屋に売っているような丸ごと渡すのではなく、チョコや大福に包まれているものだったり少し高級な雰囲気のものだと喜ばれます。

もし高級フルーツを渡したい場合は、生ものになるのでしばらく常温で置いても大丈夫かどうか確認をしておきましょう
また演奏者は大荷物の中持ち帰るので、丈夫な包装にしてもらうと安心ですね。

ゼリーのおすすめオンラインショップは彩果の宝石。500円~かわいいギフト用の袋に入って売っています♪

②茶葉

お茶、紅茶などの茶葉は高級すぎて相手の方も気兼ねすることもなく、プレゼントとしておすすめです。
様々な種類があるので、詰め合わせパックとして渡しても嬉しいですね!

健康にも良いため、美意識高めの相手に渡すとより喜ばれること間違いありません。
またハーブティーもおすすめです。
カモミールティー、ジャスミンティーといった定番商品からバタフライピーティー、ブルーマロウティーなど色が鮮やかでフルーツを入れると色が変わる商品もあります。

オンラインで購入できる紅茶専門店アムシュティー はギフトにぴったりな本型のおしゃれな外装です。スリランカの茶葉を使っており、香り豊かでプレゼントすると喜んでもらえますよ!

\紅茶専門店アムシュティーの詳細はこちら/

紅茶専門店アムシュティー公式ホームページ

③花束

花束はソロやリサイタル、小規模の室内楽演奏会におすすめの定番プレゼントです。

華やかで見映えするので、ここぞという大切な演奏会のときに渡すと喜んでもらえます。
写真撮影するときにも手に持つことが出来ます。

ただし通常の花束は持ち手がなく、帰宅時に大変である可能性もあります。
車で来ているなら大丈夫ですが、電車やバスを利用している相手の場合は小さめサイズが嬉しいかもしれません。
皆さんでこぞって渡すと困ってしまうので、親しい方や日ごろお世話になっている相手に渡すとよいでしょう。

しかしフラワーボックスやバッグ型の商品もあるので、気になる人はぜひ見てみてくださいね。

またお菓子のように消耗品ではないため、あまりお花に興味のない人だともらってもあまり嬉しくない場合もあります。
相手を選ぶ部分はありますが、演奏会場にお花が飾ってあるなど演奏会とお花は切っても切り離せない関係
候補の一つに入れておくとよいですね。

価格は小さくても花束なら最低でも3000円以上を見ておくとよいでしょう。箱に入ったフラワーボックスや造花なら生花よりも安くなる傾向にあります。

④お酒

日本酒ワインなど、大人の演奏者にはお酒も選択肢の一つです。

なかなか自分では買わないけれど、たまに贈り物としてもらうお酒はかなり喜んでもらえます。
ただし、お酒は重いので車移動の方にしておくと吉。
贈りたい場合は後日郵送で送ることもあります。

「郵送なんて非常識なんじゃないの?」と思われそうですが、意外と音楽業界では行われていることもあります。
さらにメッセージを添えると「気が利くなあ」と思ってもらえますよ。

⑤香水、バスボム、美容アイテム

相手が女性の場合は、香水やお風呂で楽しめる入浴剤や美容アイテムなどがおすすめです。

清潔感のあるおしゃれなプレゼントは、特別感漂う素敵な1日にしてくれるはず。
比較的かさばらずに軽く、消費期限もないので渡しやすいですね。

ホットアイマスクといったリラックスグッズも女性にはもちろん、男性も嬉しい差し入れです。

ロフトや東急ハンズ、PLAZAなどの雑貨屋さんで見つけやすいですね!

避けた方がよいプレゼント

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・アイス
・ケーキ
・キャラクターグッズ
・靴
アイスは演奏で火照った体に浸みわたるので食べたくなる差し入れですが、保冷剤があっても渡すまでに溶けてしまう可能性大。

ケーキも型崩れしやすいので、持ち帰るのに気を使わせてしまいます。
なるべく安心して持ち帰れるものにしておきましょう!

キャラクターグッズや靴は、相手の好みやサイズが分かっていれば喜ばれるものですが、よく知らないのであれば避けておいた方が無難です。

自分が欲しいものではなく、演奏者を想像して選ぶようにするとよいですね。

花束はいつ渡す?

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演奏終了後、よく拍手中に駆け寄って花束を渡すお客さんを見ることがありますよね。
これを真似をすると痛い目を見ることがあります!

まずは演奏後の流れから確認しましょう!(オーケストラの場合を想定していますが、その他の演奏も同様です。)

演奏終了後は指揮者が合図をして演奏者全員が起立します。
次にコンサートマスターが指揮者と握手を交わしたり、演奏者がお辞儀をしたりします。

通常はここで演奏会終了になりますが、アンコールが入ったり、指揮者が一度引っ込んでまた出てきたり…と繰り返すことがあります。
この「出たり入ったり」を繰り返すのは回数が決まっているわけではなく、拍手が止むまで。
昔の「劇場での幕が降りる→上がって再び役者が登場して礼をする」という役割を果たしているのです。

ホールで渡すなら事前に問い合わせをしてから

花束を渡すならこの指揮者が出てきたり、演奏者が立っているチャンスの時になることは想像できますね。
しかし直接渡すと相手が気づかずに受け取ってもらえないことがあります。

渡す際は事前にホール関係者や演奏者、受付に直接ホールで演奏後に渡すことは出来るかどうかを聞いてみましょう。
小さな演奏会(例えば教会コンサートや室内楽など)の場合は、そのまま演奏者が会場にいるケースが多いので関係者に聞くことなく渡すチャンスがあるはずです。

ただし花束はカサカサと音がしますし、ずっと演奏中に持っていると大変なので直接渡す場合は床に置くなどして音には配慮したいですね。

まとめ

これまで差し入れのマナー、金額、おすすめなど差し入れする際の疑問点をまとめてご紹介してきました。

無難なものを例に挙げていますが、よく知っている相手なら少しチャレンジして面白い物を選んでみてはいかがでしょうか。
金額に関係なく、来てくれたことが最大のプレゼント。
そして相手の気持ちに寄り添ってプレゼントすればきっと喜んでもらえるはずです!

ぜひ差し入れをして最高の演奏会を演奏者と楽しんでくださいね!

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