クラシック音楽が好きで1人でも観に行きたいけどどうしよう、と考えている方!
周りに同じ趣味の人がいなくて1人で行くことになりそうで、不安をかかえている方も多いのではないでしょうか?

周りから変な目で見られないかな…

一人で行くならやめておこうかな~
と考えてしまい先延ばしにしていて「実はまだ演奏会に行ったことがない!」という人もいるはず。
実は意外にも1人のお客さんが多いので、安心して楽しむことができるんです。
どのような雰囲気なのか、そしてどんな方が1人で聴きに来ているのかなどを詳しくみていきましょう!
マナーや服装、持ち物などについて早く知りたい!という方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
1人は変?浮かない?クラシック演奏会場の雰囲気
演奏会場はコンサートによって大きく2種類の雰囲気があります。
一般的なクラシック演奏会
1つは一回ずつ開催されるような、一般的な演奏会です。
例えば「〇〇交響楽団第〇〇回定期演奏会:サントリーホール」や「弦楽四重奏の夕べ:〇〇小ホール」
といった演奏会ですね。
こちらは割とかしこまった雰囲気のため、演奏が始まると座って静かに聴くようなイメージを持つとよいでしょう。
段差の少ない映画館のようなホール内となっている場合が多いです。雰囲気も似ています。
イベントや野外コンサート
もう1つは様々なクラシック音楽の寄せ集めイベントや大きな野外コンサートのような場合。
代表的な例として「ラ・フォル・ジュルネ」や「Tokyo Music Evening Yube」、海外ではシェーンブルン宮殿で行われる「サマーナイトコンサート」などが挙げられます。
クラシック音楽はアコースティック楽器なので、どうしても音が空気中に散らばりやすくポップスよりも野外演奏会は少なくなります。
ましてや日本は湿気が多いので海外よりも数が限られます。
ただしラ・フォル・ジュルネのようなイベント会場は屋内で大きなイベントブースを構え、ちょっとしたお祭りのような雰囲気があるため、より楽しく肩の力を抜いて聴くことが出来るのがメリット!
夏は半そで半ズボンで麦わら帽子片手にリズムに乗って聴いているお客さんもいます。
いかにも詳しそうな雰囲気漂うサラリーマンやおじさまが1人で参加していたり、友達同士でわいわい楽しんでいたりとそれぞれ楽しんでいますよ。
初めて参加する方は一度行くと必ず楽しめるはずです!
どんなお客さんが1人でクラシックコンサートを聴きに来ているの?
サラリーマン
おそらく仕事帰りに聴きに来ているパターンが考えられるのが、夜18時以降に開かれる演奏会。
スーツを着た男性をちらほらと見かけます。
特にプロオケに見かけることが多いのがサラリーマンです。
慣れた雰囲気の人も多いですが、迷っていそうな方や受付で質問をしている光景もよく見かけるので一人でも気軽に行ってみましょう。
年配の男性&女性
60代以上とみられる年配の方も1人で来ている場合があります。
感覚としては男性が多く、女性はお友達同士で来ている方がけっこういるようです。
こちらもプロの演奏会でみかけることが多い印象です。男性はスーツかリラックスしたセーターなどの私服、女性は上品な服装をしていらっしゃいます。
時々、遠くからでもお気に入りの奏者がよく見えるようにオペラグラスや双眼鏡をお持ちの方も。
高校生や大学生
高校生や大学生とみられる若者も多くいます。
将来音大を目指していたり、演奏を仕事にしようと考えている学生や部活で熱心に活動している学生が好きな演奏会を1人で見にくる場合も多くあります。
テレビでクラシックの演奏会を見ると、前の方に若者が座って熱心に聴いている姿が映っていることがありますね。
この場合は友達と一緒に来ると気を使う場面もあるので、1人で周りを気にせず集中して聴くことが出来るのでメリットが多いのです。
もちろん同じ目的を持った友達や家族と来ると、感想を共有出来て新しい発見にもつながるので、自分の希望に合わせて出かけることがおすすめです。
1人でクラシックコンサートに行くメリットとデメリット
好きな演奏会に行ける
好みの曲や演奏家がお互い一緒だとしても、好きの度合いが異なることは多々あります。
誘ってみても相手は内心「そこまで興味ないし、行かなくてもいいかも…」と思っている可能性も。
その点、かなりマニアックな曲や作曲家の演奏会、チケット代が高額なコンサートは1人で行く方が簡単な場合もあります。
また会社の先輩やクラブで仲の良い部員、音大の友達に誘われたという場合、共通した友達がいるなら良いのですがいないときは他の人を誘い辛いですよね。
さらに例えば気分転換にアマチュアオケの定期演奏会に行こうと思った際に、
「周りが知り合い同士で来ていて、場違いだったらどうしよう」と不安になる気持ちも分かりますが、実際は様々な人がいるので気にせずに好きな演奏会に足を運んでも大丈夫なんです!
日程を合わせる必要なし!
特に社会人になると土日が休みだったり逆に平日の方が融通が利いたり…となかなか日程が合わないもの。
「こっちの演奏会に行きたかったけれど、なかなか日程が合わないから3か月先の演奏会でいいや…」
と自分の気持ちに妥協せざるを得ないこともあります。
また急に自分か相手のどちらかに予定が入り、ドタキャンするとチケット代の返還など面倒なトラブルが残ります。
1人ならそういった心配もなく直前に好きな席を予約することも可能ですね。
集中して聴くことが出来る
たとえ仲の良い友達であっても気を遣う場面はあるものです。
「演奏中に楽譜を取り出してメモしながら勉強したい」
「休憩中にしばらく余韻に浸りたい」
このような場合は1人の方がおすすめです!
特にHSPさんは演奏が終わったら何を話そうかな?などと、周囲を気にしてしまって音楽にとっぷり浸ることが出来ない…と逆に悩んでしまうこともあるため、思い切って1人で行くのも良いかもしれません。
休憩中や待ち時間は寂しいかも
次はデメリットです。
空き時間はどうしても1人のため、話し相手がいなくて寂しい想いをすることがあります。
開場時間は一般的に開演時間の30分前に設定されていることが多いです。
私も、早く着きすぎると行列に並んでいる間や席にいる間ちょっと暇…という経験をしたことがあります。
イベントコンサートでない演奏会はロビーに簡単な軽食ブースや自動販売機しかないことも多いので、何か暇つぶし出来るものがあると退屈しなくてよいでしょう。
感想を共有出来ない
親、知り合いや友達など誰かといると演奏の感動を話すことが出来て、より充実した気持ちになります。
そして先ほど「勉強目的の場合は1人の方が気楽」なこともあると紹介しましたが、デメリットにもなるのです。
1人では話す相手がいないため、感想は自分のものしかありません。
一緒に来た人とより詳しく語り合うことで、新しい発見が生まれて自分の知識になることもありますよ!
初めての人は準備を念入りに
道に迷いやすい人や初めてクラシックの演奏会に行く方は、念入りに準備をしておきましょう。
1人だからいつでも気楽に行ける、と思っていると遅刻してホールで余計な恥ずかしい想いをすることもあります。
また、演奏会場は駅から徒歩で何分と書いてあっても大きい会場であればあるほど敷地が広く、中にたどり着くまで時間がかかります。
差し入れを持っていく人は当日「忘れてた!」と焦らないためにも余裕を持って行くと安心ですね!
まとめ
「30代の女性が1人で演奏会に来るのって寂しい人って思われないかな…?」
などと周りを気にしてしまいなかなか演奏会に踏み出せないというのはかなりもったいない話。
老若男女あらゆる世代の方が1人で演奏会に行っています。
1人で行くことは本当に興味のある演奏会に好きなタイミングで行けるのが最大のメリット。
1人が珍しいことはないので、ぜひ安心して出かけてみてくださいね!
クラシックコンサートに行く際の服装についてはこちら!
演奏会のマナーや常識、持ち物についてはこちらをぜひ参考にしてみてくださいね。